最近は、「直葬(火葬式)」「家族葬」の需要が全体の2割程度を占めるようなってきて、葬儀にかける費用が年々減少しているようです。
総務省統計局のデータから実際の数字を調べてみました。
それが下のグラフです。
葬儀にかける費用は年々緩やかに減少
2014年のみ上昇していますが、葬祭関係費は緩やかに減少していますね。
こちらの数字には、法事にかかる費用や御香典も含まれるので、そのまま葬儀にかける費用ではありませんが、死亡者数は年々上昇しているので、それを踏まえると、やはり減少していると考えられます。
葬儀からの流れで、お墓にかける費用も調べてみたのですが、
墓石にかける費用は変わってない。むしろ上昇!
祭具・墓石にかける費用も同じく減少していると思ったのですが、上昇していました。
仏壇や位牌などは、持たない・作らない世帯が増えているので、反比例的にお墓にかける費用が上昇していると考えられます。
お墓の費用が上昇している理由
要因は色々考えられますが、
一つ目の理由は、
最近の流行というか、傾向で、
洋型のお墓が選ばれやすいこと
洋型のお墓は低ランクなものほど、和型と比べると価格が高くなりがちです。
それがお墓の平均購入額を引き上げてるようです。
二つ目の理由は、
お墓は故人自身が購入するケースも多いから。
葬儀は遺族が行うので、簡略化されてしまうこともありますが、お墓は自分で準備ができるので、ちゃんとしたものを残すことが出来る。
三つ目の理由としては、
葬儀は儀式的なもので、お墓は物質的なものだから。
つまり、葬儀は1度で過ぎ去ってしまうものだけど、お墓は残るものだから。
儀式に対しての意識は年々薄れていますが、モノにはお金が出しやすい。
また、多少の見栄も入ります、これはしょうがないと思います。
4つ目の理由としては、
葬儀は故人のためのもので、お墓は自分のものでもあると考えられるから。
お墓は建てた遺族の方も入ることになる可能性があるので、自分のものとして考えやすいから、お金を出しやすいとも考えらえます。
これらの理由から、葬儀費用は減少しているのに、お墓にかける費用は横ばい、または上昇しているのではないでしょうか。
また改めて、墓石屋さんや葬儀社さんに確認して、追跡してみたいと思います。