故人の四十九日が過ぎて、初めてのお盆の事を『初盆』または『新盆』と言いますが、あなたはこれをなんて読んでいますか?
そもそも『初盆』『新盆』それぞれの意味の違いはなんでしょうか?
今回はこちらをテーマに調べてみます。
初盆・新盆どっちが正しい?
結論を言ってしまうと、どちらも正解です。
地域差があるだけです。
どちらも同じく、「人が亡くなり、四十九日が過ぎて、初めて迎えるお盆」を指します。
注意しなくてはならないのが、亡くなってから初めてのお盆ではない点です。
四十九日の内にお盆がかかってしまう場合は翌年が初盆(新盆)となります。
単純計算では、(新暦でお盆を行う地域は)6月26日からお盆の間に亡くなった場合、(旧暦でお盆を行う地域は)5月25日からお盆の間に亡くなった場合、初盆(新盆)が翌年に繰り越されることになります。
ただし、四十九日が三月にまたぐのを嫌って、(またがる場合のみ)三十五日を忌明けとする地域もあるそうなので、詳しくは菩提寺に確認してみましょう。
また、浄土真宗はそもそもお盆の慣習が無いので、こちらも菩提寺に確認してみましょう。(浄土真宗のお盆については改めて調べます。)
では、初盆とならないお盆はどのように迎えれば良いのでしょうか?
四十九日前のお盆の迎え方
この場合は、2パターンに分かれます。
- 元々の先祖のお盆を執り行っていた家の場合
- お盆を執り行っていなかった家の場合
1.元々の先祖のお盆を執り行っていた家の場合
本家であったり、実家であったり、元々、毎年のお盆を執り行っていた場合は、通常通りのお盆の準備をしてください。
新たな仏様については、翌年から行うので、準備の必要はありませんが、これまでの仏様のためのお盆を行ってください。
2.お盆を執り行っていなかった家の場合
例えば、同居のお母様が亡くなって、初めてお盆を執り行う場合などは、翌年までお盆の準備は必要ありません。
もし、元々、本家や別の親戚の家へ毎年お盆で訪れていた場合は同じようにこれまでの仏様のお盆に参加してください。
まとめると、新たな仏様のお盆は翌年まで待って、これまでの仏様のお盆を行ってください。
さて、そろそろ本題の正しい読み方を見てみましょう。
初盆・新盆それぞれの正しい読み方
こちらでも先に正解を書いてしまいますが、と言うより皆様既にご理解されていると思いますが、正解はありません。
正しくは、全て正解です。
初盆の読み方
- はつぼん
- ういぼん
新盆の読み方
- しんぼん
- あらぼん
- にいぼん
これらの読み方が多いです。茨城の一部では入盆=にゅうぼんとも言うそうです。
これらは、地域差とも言えますが、それらはキレイに分類することはできません。
お隣さんでも違うレベルで乱立しています。
同じ学校内で聞いてみたけど…
ちなみに、私は「しんぼん」派です。昔から両親などがそう言っていたので、それが当たり前だと思っていました。
ですが、中学生の時に周りに確認したところ、「あらぼん」「にいぼん」が多かったです。
ちなみに20人程度に質問して、同じ市内の同じ学区(公立なので)に住む人に、それぞれ違いが生まれていました。
もちろん、それぞれ両親の実家が同市内ではないから、というのもありますが、比較的近い地域の人でも違いがあったのが、面白いなぁと感じました。
高校生の時も同じような質問をして、やっぱりバラバラだったのを覚えています。
なんで、そんな話題になったかは覚えていませんが(笑)
まとめ
以上のように、どの読み方も正しくて、この地域はこれが正解と言えない状態です。
どうしても呼び方を特定しなければならない場合は、本家の長、または菩提寺の住職に確認できた呼び方が正解としましょう。
正解はない問題ですが、これが最も最良な答えになると思います。