元々、家に仏壇がある方はあまり考えたことがないと思いますが、初めて買う方にはわからないことだらけな仏壇選び。
「仏壇はどれも一緒じゃないの?」「木の種類が違うだけでしょ?」なんて思っている方も多いと思います。
実際は仏壇には種類があり、宗派によって選ぶ仏壇が違います。
今回はその「仏壇の種類」と「宗派によって選ぶべき仏壇」を調べてみました。
大きく分けると「金」か「木」か
前置きにいろいろ書きましたが、そんなに難しいことはありません。
大別すると2種類しかありません。
「唐木仏壇」と「漆塗金仏壇」です。
唐木仏壇とは、おそらく皆さんがよく目にしている木の仏壇です。
こんなやつです。
色々な木が使われていますが、“黒壇”、“紫壇”、“欅”などが多く選ばれています。
漆塗金仏壇とは、金仏壇とも呼ばれる通り、金箔が貼られ、金に輝いている仏壇です。
こんなやつです。
唐木仏壇に比べて、中の柱や飾りに金箔が施され、木の部分も漆塗りになっています。
お値段を言えば、やはりこちらの方が高くなります。
だからといって、「お値段が安いから唐木仏壇で」というわけにはいきません。
宗派による仏壇選択
宗派によって選ぶべき仏壇が異なります。
厳密にはですが…
絶対そうじゃなければいけないということも無いですし、菩提寺によっては多少変容したルールが存在しているところもあります。
正しくするならこうすべきだ、という選択を書きます。
唐木仏壇 | 漆塗金仏壇 |
---|---|
真言宗
天台宗 浄土宗 曹洞宗 臨済宗 日蓮宗 |
浄土真宗
(各派による違いは後述) |
つまり、浄土真宗のみ金仏壇になります。
何も難しいことはありません、これだけです。
ただし、浄土真宗の方は金仏壇の中でも違いがあります。
東本願寺派か西本願寺派か高田派か
ここもシンプルです。
(宗派) | 本願寺派 | 真宗大谷派 | 高田派 |
---|---|---|---|
(見分け方) | 太い柱が金 | 太い柱が黒(漆塗) | 太い柱が金で、昇竜がいる |
(注意点) | 小柱には昇竜がいる | 東本願寺を模している | 特になし |
太い柱に注目して見れば分かりやすいです。
仏壇選択チャート
前述しましたが、絶対はありません。
正式ルールより、ローカルルールが優先されることの方が多いです。
まとめ
- 唐木仏壇と漆塗金仏壇の2種類がある
- 浄土真宗は正式には金仏壇
- 浄土真宗は3種類に分かれる
- ローカルルールがあるので注意
この4つを覚えておけば大丈夫です。
今度は、仏具と配置について調べてみます。