今回は「浄土真宗」編です。

浄土真宗は、各派によって異なりますので、別々に解説します。

最初は「本願寺派」です。

“お西様”と呼ばれることもある通り、西本願寺を総本山とする宗派になります。

西本願寺

浄土真宗本願寺派の仏壇内配置

本願寺派の仏壇内配置図

浄土真宗も比較的新しい宗派なので、比較的決まった配置があります。

また、他の宗派には用いない仏具もあります。

和讃箱、御文章箱の存在が特徴的ですね。

また、位牌が必要ないのが、かなり特徴的です。

本尊

本尊は「阿弥陀如来」です。絵像を祀ることが多いですが、木佛でも名号でも構いません。

脇侍

右に親鸞聖人、左に蓮如上人を祀る場合と、右に十字名号、左に九字名号を祀る場合があります。どちらでも問題ありません。

十字名号は「帰命尽十方無碍光如来」、九字名号は「南無不可思議光如来」となります。

ちなみに、

親鸞聖人とは、浄土真宗の宗祖です。教科書にも載っているくらい有名人です。高校の入学試験にもよく出ます。しかしながら、細かい点については、歴史的資料が少なく、定かではありません。そもそも、浄土真宗というものの成立自体が紆余曲折あります。これは、鎌倉・室町・安土桃山・江戸という激動の時代に生まれ、変遷していったためです。この辺のことについては、また改めて調べてみます。

蓮如上人とは、室町時代に生きた本願寺の僧です。本願寺派の第8世宗主であり、大谷派の第8代門主でもあります。戦国時代に詳しい方なら“本願寺蓮如”という呼び名の方がピンとくるのではないでしょうか。曾孫の顕如やその子の教如も有名ですね。本願寺派および大谷派を衰退から救ったことから「本願寺中興の祖」と言われています。

 

浄土真宗は、前述の通り、激動の時代の渦中にあった宗教なので、様々な逸話が多く、面白い宗派なので、改めて調べてみたいと思います。