各宗教にはそれぞれタブーがあります。

お酒を飲んではいけないとか、牛肉を食べてはいけないとか、女性と関係を持ってはいけないとか、左手を日常に使ってはいけないとか、肌を露出してはいけないとか。

宗教観の低く薄い日本人には、なかなか理解しづらいことも多いです。

豚

豚をなぜ食べてはいけないのか?

今回は、その中でも『豚を禁忌』としている戒律についてのお話。

イスラム教やユダヤ教に存在するルールです。

「家畜としてこんなに優秀で、とっても美味しい豚を食べないなんて。

そもそもなんで食べちゃダメなの?食べるとどうなるっていうの?」

などと思ってしまいますが、そのルールの成立に非常に納得できる理由を説いているものがあるんですが、それをさらにわかりやすく解説してくれている記事を見つけました。

簡単にまとめると、イスラム教やユダヤ教の成立した地域では、経済的・文化的に豚を育てにくい環境にあり、豚を禁忌とすることで関心を得やすかった、ということです。

こういった理由だったら、宗教観の薄い日本人でも理解できると思います。

私も「ああ、そういうこと?合理的だね」と思いました。

宗教の暗黒面(ダークサイド)

宗教とは、律(ルール)です。

それぞの考えや行動を制限し、一定方向に向けるものです。

その根底や成り立ちが違いますが、法律と同じようなものです。

もちろん宗教は、心の安息や倫理観の育成にも大いに助力しているものですが、ある側面では、多くの人間をコントロールするための道具としても利用されてきました。

そのため、その成立や改変は、時勢や地域の文化などに依存しているものも多く、時にその当時の為政者によって都合よく書き換えられたりもしてきました。

そういったコントロールするための道具としてみた場合、「豚を食べない、豚に触れない」というこの戒律は、非常に優れていたということです。